子どもの不登校~⑤その時、親の私は…

不登校が続いていた頃、フリースクールを見つけ

見学に行ったことがありました。

そこには、学校に行けない何人かのお子さんが来ていて、

子どものありのままを認めてくれるようなところでした。

何より、親にも優しい!

普通の学校と違って、その子のやりたい事を一番に尊重して

子どもに寄り添う形で、子どもの居場所を提供してくれている

そんな風に感じました。

ここならいいかも…そう思いましたが、1ヶ月にかかる月謝を

聞いてみると、数万円!!

ひぃ~絶対、無理------!!!!!!!!!!!!!!!

金額に驚いている私を見て先生は、

「はっきり病名がつくと助成金が出るんですけどね。

ボーダーでは難しいですね。」的な事を言われました。

う~ん、複雑な心境!

フリースクールに入るために、病名つけてもらうってどうよ!

って思って、結局子どもが続けて行きたがらなかったから2回位

行ってやめました。

本当はお金さえどうにかなったら、行ってほしい気持ち満々でした。

あの頃は、毎日毎日家にいて、煮詰まっていましたから、

どこか受け入れてくれるところ、子どもが楽しんで通える

場所が欲しかったです。

高いお金なんて払わなくてもさ…

切なかった…

子どもは、ほぼ毎週心療内科に通い、私は子どもとは違う心療内科に

通っていました。

子どもは、ほとんどが遊戯療法。

ボードゲームが多かったです!

私は、先生に少しお話を聞いてもらい、毎度薬をもらうだけ。

心の深い部分を話したくても、そこではとてもできませんでした。

私は、毎日毎日不安との戦いで、毎日でも誰かに話を聞いて

もらいたい心境でした。

そこで、心のお話や人間関係のセミナーを主催しているところで

電話カウンセリングをやっていることを思い出し、勇気を出して電話を

してみました。

有難いことに、無料でしたから本当に助かりました。

そこでは、何を言っても責められることなく、私自身を優しく受容して下さいました。心療内科でのカウンセリングとは全く違って、心の奥底に隠している、言葉にすることもはばかれるような本音も、すべて否定せずそのままの思いを受け止めて下さいました。

こんな辛いことがあるのなら、子どもなんて生まなければよかった…

なんでこんな子、産んでしまったのだろう…

私は、親になんてなってはいけなかった。

家庭を築いてはいけなかった。

そんな風に思う本音の思い。

自分でも、私は本当にひどい、冷たい人間だって思いながら、

私の口は親として失格なことばかりを、しゃべり続けていました。

よく、虐待のニュースを聞くけど、逮捕されるの私でもおかしくない!

って思ってた。

子育て、本当にめちゃくちゃ辛かった。

ある時、その電話カウンセリングで親の事を話した時、

「子どもさんより、あなたの方がかわいそうだった…」と言ってもらい

涙がしばらく止まらなかった。

私、親の事でもとても苦しい思いをしてきた。

そして、今度は子どものことで…

こんな人生いらんわ!!!!!!!!!!!!

こんな人生、丸めて捨ててしまいたかった。

私は、なんで生まれてしまったのか…そんな事まで思っていました。

でも、電話カウンセリングで支えてもらった。

一生忘れない。今でも思い出すたびに涙が溢れます。

一番印象に残っているカウンセリングがあります。

その日、子どもの心療内科で「バウムテスト」というのをやらされ

ました。

木を書くテスト。

うちの子どもが書いたその木を見て、心療内科のカウンセラーは

「ここの木の根っこがたくさん書いてあるのが気になります。

あと、木のここに影があるのが心配です。」と私に不安材料を言って

くるのです。

私は、少しでも希望のある言葉を聞きたかったのに、真逆なことを言われてものすごく大きなショックを受けました。

何のためにここにきているの?

心配事を聞かされるために来てるんじゃないのに…

私は、心がぼきぼきにおれました!

立ち直れないくらいに、ぼきぼきにやられてしまいました。

もう、その場で泣き崩れそうな心境。

ただただ、大きな不安を抱えて帰路につきました。

ちょうどその日は、電話カウンセリングの日でしたので

私は家につくなり無料カウンセリングに電話をしました。

震える心で、一部始終を話し終えたところ、そのカウンセラーは

心療内科で言われてすべての事を、プラスに変えて下さったのです。

オセロの駒が変わるように、見事に変えて下さった。

木の影はなんて言われたか忘れてしまいましたが、木の根っこに関しては

「あぁバウムテスト知ってますよ。確か、木を書くやつですよね?!

木の根っこがたくさん書いてあるのが心配だと言われたんですね。

でも、根っこがたくさん書いてあるのは、お子さんが、これからどこから芽を出そうか考えているのですよ。どこから芽を出すのが一番いいのか考えています。だから、大丈夫です。」って言ってくれた…

同じバウムテストなはずなのに、こうまで見方が違うものなのか…

私は、感謝と感動で胸が一杯になりました。

ものすごく、安心しました。

本当に、有難かった。

ここが私の命綱でした。

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