不登校が続いていた頃、フリースクールを見つけ
見学に行ったことがありました。
そこには、学校に行けない何人かのお子さんが来ていて、
子どものありのままを認めてくれるようなところでした。
何より、親にも優しい!
普通の学校と違って、その子のやりたい事を一番に尊重して
子どもに寄り添う形で、子どもの居場所を提供してくれている
そんな風に感じました。
ここならいいかも…そう思いましたが、1ヶ月にかかる月謝を
聞いてみると、数万円!!
ひぃ~絶対、無理------!!!!!!!!!!!!!!!
金額に驚いている私を見て先生は、
「はっきり病名がつくと助成金が出るんですけどね。
ボーダーでは難しいですね。」的な事を言われました。
う~ん、複雑な心境!
フリースクールに入るために、病名つけてもらうってどうよ!
って思って、結局子どもが続けて行きたがらなかったから2回位
行ってやめました。
本当はお金さえどうにかなったら、行ってほしい気持ち満々でした。
あの頃は、毎日毎日家にいて、煮詰まっていましたから、
どこか受け入れてくれるところ、子どもが楽しんで通える
場所が欲しかったです。
高いお金なんて払わなくてもさ…
切なかった…
子どもは、ほぼ毎週心療内科に通い、私は子どもとは違う心療内科に
通っていました。
子どもは、ほとんどが遊戯療法。
ボードゲームが多かったです!
私は、先生に少しお話を聞いてもらい、毎度薬をもらうだけ。
心の深い部分を話したくても、そこではとてもできませんでした。
私は、毎日毎日不安との戦いで、毎日でも誰かに話を聞いて
もらいたい心境でした。
そこで、心のお話や人間関係のセミナーを主催しているところで
電話カウンセリングをやっていることを思い出し、勇気を出して電話を
してみました。
有難いことに、無料でしたから本当に助かりました。
そこでは、何を言っても責められることなく、私自身を優しく受容して下さいました。心療内科でのカウンセリングとは全く違って、心の奥底に隠している、言葉にすることもはばかれるような本音も、すべて否定せずそのままの思いを受け止めて下さいました。
こんな辛いことがあるのなら、子どもなんて生まなければよかった…
なんでこんな子、産んでしまったのだろう…
私は、親になんてなってはいけなかった。
家庭を築いてはいけなかった。
そんな風に思う本音の思い。
自分でも、私は本当にひどい、冷たい人間だって思いながら、
私の口は親として失格なことばかりを、しゃべり続けていました。
よく、虐待のニュースを聞くけど、逮捕されるの私でもおかしくない!
って思ってた。
子育て、本当にめちゃくちゃ辛かった。
ある時、その電話カウンセリングで親の事を話した時、
「子どもさんより、あなたの方がかわいそうだった…」と言ってもらい
涙がしばらく止まらなかった。
私、親の事でもとても苦しい思いをしてきた。
そして、今度は子どものことで…
こんな人生いらんわ!!!!!!!!!!!!
こんな人生、丸めて捨ててしまいたかった。
私は、なんで生まれてしまったのか…そんな事まで思っていました。
でも、電話カウンセリングで支えてもらった。
一生忘れない。今でも思い出すたびに涙が溢れます。
一番印象に残っているカウンセリングがあります。
その日、子どもの心療内科で「バウムテスト」というのをやらされ
ました。
木を書くテスト。
うちの子どもが書いたその木を見て、心療内科のカウンセラーは
「ここの木の根っこがたくさん書いてあるのが気になります。
あと、木のここに影があるのが心配です。」と私に不安材料を言って
くるのです。
私は、少しでも希望のある言葉を聞きたかったのに、真逆なことを言われてものすごく大きなショックを受けました。
何のためにここにきているの?
心配事を聞かされるために来てるんじゃないのに…
私は、心がぼきぼきにおれました!
立ち直れないくらいに、ぼきぼきにやられてしまいました。
もう、その場で泣き崩れそうな心境。
ただただ、大きな不安を抱えて帰路につきました。
ちょうどその日は、電話カウンセリングの日でしたので
私は家につくなり無料カウンセリングに電話をしました。
震える心で、一部始終を話し終えたところ、そのカウンセラーは
心療内科で言われてすべての事を、プラスに変えて下さったのです。
オセロの駒が変わるように、見事に変えて下さった。
木の影はなんて言われたか忘れてしまいましたが、木の根っこに関しては
「あぁバウムテスト知ってますよ。確か、木を書くやつですよね?!
木の根っこがたくさん書いてあるのが心配だと言われたんですね。
でも、根っこがたくさん書いてあるのは、お子さんが、これからどこから芽を出そうか考えているのですよ。どこから芽を出すのが一番いいのか考えています。だから、大丈夫です。」って言ってくれた…
同じバウムテストなはずなのに、こうまで見方が違うものなのか…
私は、感謝と感動で胸が一杯になりました。
ものすごく、安心しました。
本当に、有難かった。
ここが私の命綱でした。