「はぁ~10日で学校やめるだと?!」
ε=怒ε=怒ε=怒ε=怒ε=( メ`ω´)/ コラ!マテ-!
我が家の下の子は、10日程高校に行っただけで高校を退学し
その後、通信高校に入り直しました。
私も主人もその事が受け入れられずに、通信高校に
行くのであれば、学費は自分で出しなさい!と言い、
自分で働いたお金でやらせました。
私立の高校に入る時、赤ちゃんの頃からためていたお金捻出しましたが、数十万円がたった10日でパー!に。
ショック! 悲しい 虚しい 怒れる 惨めだ
私も主人も、なかなか怒りが収まりませんでした。
主人は、少しづつでいいから入学の際にかかったお金を
返しなさい!と言っていましたが、初めの数か月だけ
返して、その後は、いいわ、いいわになっていました。
私達も、もうそれでいいと、暗黙の了解的な感じになっていました。
それにしても、新品同様の使わない高校の制服を見るのが切なかった。
ゴミ出しに行くと、普通に学校に通う高校生を見るたび
何とも言えないわびしい気持ちになっていました。
人生の敗北者になったような気持ち。
子どもは、通信高校に通いながら、声優になる!と言い出し、夢を叶えるため、いろいろな事に挑戦していました。
劇団に入ったり、ボーカルスクールに通ったり。
自転車でよく飛び回っていましが、劇団の練習に車で
送って行って!と突然言われたりして、断ると怒りを
あらわにして、家を飛び出して行ってました。
本当に手に負えない状況。
また、私は思いました。何でこんな子、産んじゃったんだろう…こんな子いなければ、私の人生はもっと、もっと楽だった…そんな本音をいつも抱えながら生きていました。
子どもの夢は途中から変わり、歌手になる!と言ってオーディションを受けたりもしていましたね。
まぁ、とにかくやりたいと思うことは、人に何を言われようが全部やってみる!といった感じで、まぁすごい信念を感じていました。
高校3年間は荒れに荒れて、部屋に穴がいくつも空きました。
もう、毎日がけんかもんか!
私は子どもに関わるのに疲れ果て、上の子どもが大学受験の頃、腰に激痛が走り、動けなくなったのでした。
あぁーあの頃は、本当に大変だった。
子どもが学校を辞めるか、辞めないかの問題が勃発した時、主人の母が一人家で倒れていて、救急車で運ばれる
ということも重なりました。
学校に相談に行ったら、次は義母の病院…義母も体調が悪化し、結局胃ろうになってしまいました。
私、あまりに事が重なり、心底疲れ果ててしまいました。
その後、子どもは3年間の通信高校を終え、卒業しました。卒業式に行きたかったけど、親にお金を出してもらっていないという理由で、絶対に来るな!と釘をさされていました。
悲しかったよ、親として。
でも、あの子は自分でやり通したから、親に来てもらう必要はなかったんだろうと思います。
当然といえば、当然の事ですね。
卒業後は、サービス業の正社員として就職しましたが
就職した初日にいきなり午前様の帰宅。
高校時代もよく遅くなって注意しましたが、もう社会人だから何時に帰宅してもいいでしょ?!的な感じて、夜遅く帰る事が多くなりました。
私は、放っておけず帰宅の遅い子どもを心配して、心配して、毎日神経がすり減ってしまいました。
このままでは、自分がおかしくなる!と思った私は、子どもにお金を出すから一人暮らしをするように言いました。
それを受け入れて、一人暮らしを始めて1年が経った頃、県外に転勤の話が出ました。
私は反対したのですが、本人は行く気満々で、私の意見など振り切って、さっさと引っ越しをしてしまいました。
私は、近くにいないことに不安やさみしさを覚えましたが、かえってそれがよかったように思います。
子どもの方から、親離れをしてくれた感じがして。
それからも、いろいろとやってくれましたが、付き合っていた人と別れたという理由で、実家に戻りたいとまたもや突拍子もないことを言い出し、ほぼ勝手に帰ってきたのでした。
私が思うに、お金が尽きたのだろう…そんな風に思っています。
離れて暮らして2年がたった頃、一通の現金書留が家に届けられました。
差出人は子どもの名前。
もしかして…と厚い封筒を開けると40万円の札束が入っていました。簡単な手紙が添えられていて、これは、高校の時にかかったお金です。これでは足りないかもしれませんが勘弁して下さい。これで、夫婦で旅行にでも行って下さい…と書かれてありました。
私は、声をあげて泣きましたよー
そんな事、予想してなかったもん。
離れて暮らして、あの子はあの子なりに思うところがあったのだな、高校辞めたこと、悪いと思っていたのだな…そう思ったら、何だかとても愛おしく思いました。
そのお金、夫婦での旅行に少しだけ使わせてもらって、
後は貯金しました。
いつか、あの子にお金が必要になった時に使ってもらおう…そう思っています。
あの子の想いは、しっかり受けとめました!